子どもの発達障害 「定型発達を目指さない」育て方と環境(2022/07/23)
子どもの発達障害 「定型発達を目指さない」育て方と環境
非常にわかりやすく、納得する記事でした↓↓
個人的に好きな文面です↓↓
グレーや軽度だからといって社会に適応しやすいかというと、そういうわけでもないんです。特性が消えることはありませんが、環境によって適応状態は大きく違ってきます。
ですので、診断名や程度に、親御さんは一喜一憂する必要はないんですよ。それよりも、子どもの特性そのものを受け入れて、『なんでこうするのかな?』と考え、特性に合わせて工夫をしていくことが、その子らしく成長していくために必要なんです」
そう、そうなんです。
子どもの特性そのものを受け入れて、『なんでこうするのかな?』と考え、特性に合わせて工夫をしていく。
受け入れたら、変に気を張ることもなく、怒ったり、自分自身にショックを受けることも少なくなります。良い意味でお互いに「Win-Win」になれるように考えることも大事です。
本田先生の本はいくつか持ってますが、どれもわかりやすいです。
以下は最新刊みたいです。また購入してみようと思います。
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「顔認証」で医療的ケア児の気持ちを読み取る研究スタート 微妙な表情の変化に着目(2022/07/20)
なるほど、そんな研究が進んでいるのですね。
「顔認証」で医療的ケア児の気持ちを読み取る研究スタート 微妙な表情の変化に着目
24時間看護が必要な医療的ケア児と家族を支援する取り組みについてです。言葉で意思を伝えられない医療的ケア児の気持ちを、微妙な表情の変化から読み取ろうという研究が、大学でスタートしました。
私は、
「OpenFace」って言うのが気になってます。
AIの精度はすごいです。
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久しぶりにまぁまぁな「てんかん発作」になりました。
ウチの娘は
「てんかん発作」持ちです。
診断は、
「中心・側頭部に棘波をもつ小児てんかん:childhood epilepsy with centrotemporal spikes(CECTS)」で通称「ローランドてんかん」です。
半年に一回くらいかな??忘れた頃に発作はあります。
お薬内服中ですが、やっぱり時々起こします。
主に「夜間就寝中に片側口周囲、顔面のけいれんを生じる発作が生じるてんかん」なので21時過ぎに寝て静かになったかなぁ~と思う頃に「ワーワー」と泣き出すような変な声?に気づくという感じです。
発作は口の周囲、喉、頬、顔面などの片側にぴくつく感じですが、先日は上肢から下肢へと広がり、片側のけいれん及び全身けいれんを伴う?感じでした。
幸いにも1-2分で消失して何もなかったように「トイレ」と起き上がって歩き始めました。
しかし、歩く姿を見ていると明らかな右上肢の脱力感?が観察され、よたよたしています。
「??????????」なんかやばいやつ??まさかの「Todd麻痺???」とちょっと焦りました。
「Todd麻痺」とは、
脳内の興奮部位の発生に関連する神経障害の一種です。
娘がトイレで座っているところに種々の神経学的検査を行いつつ、アセスメントです。
やはり右上肢優位に動きのぎこちなさや脱力感があって、「どうしようか??」と考えている内に少しずつ動きの改善が見られ、5-10分後くらいにはほとんど左右差がないくらいまで回復しました。
とりあえず、回復したので救急センター等の夜間診療に行く感じではないかなと思い、そのまま就寝してもらいました。
朝には元気になっていたので、一安心です。
もうすぐ内服薬がきれるので、受診予定としています。その時に主治医にも確認しておきます。
続きを読む夏休みスケジュールに変更…先ずはラジオ体操!
今日から夏休みです。
ウチの学校は
今年の夏休みもコロナ禍により近くの広場で行う「ラジオ体操」が中止となりました。
そもそも年々「ラジオ体操」の日程も少なくなり、1週間あるかないかくらい…。
なので、ウチでは小1からずーっと
毎朝「ラジオ体操」計画を実行しています。
6:30~のラジオから流れる時間に合わせて始動しています。
勿論、夏休みの定番ですので、皆さん「え~」と言いながらも渋々朝からやるのが日課です。
しかしながら、相変わらずお決まりの人がスケジュール変更に耐えられず、「ワーワー」と言うてました…。
そう、TWINS弟くん。小1から夏休みは毎日6:30~ラジオ体操していますが、最後の夏も同じスタートです…。
事前に予告はしているんですけどね~。初日から先が思いやられる…。
続きを読む「療育支援システムAI-PAC」とは??
これは興味がありますね~。
発達支援アプリケーション「AI-PAC」とは??
ADDSは、設立当初より臨床と研究の両輪で活動を行ってきました。立上げメンバーが慶應義塾大学在学中より様々な大学や研究機関と協働するなかで、発達支援に取り組む現場の支援力を底上げするツールの必要性を感じ、開発したのが「AI-PAC」です。
⾏動的・発達的な観点による5領域600課題からなるカリキュラムを軸に、1人1人のお子さんに合わせた進捗管理や、記録を通じた家庭との連携、支援計画の作成や、教材や動画の活用などができる革新的なアプリケーションです。
私はもう一つの支援モデルである「親子共学型発達支援モデル「ぺあすく」のデモ版?試作版?の受講者として参加しました。
ABAを主体として体系的に取り組める/学べるプログラムであり、とても参考になりました。
個別性や多様性を重要視することも重要ですが、やはり体系的に取り組めるツールにできたことが素晴らしいと思います。
続きを読むこれも自傷行為のひとつみたいです。
ウチのTWINS弟くん、最近イライラ!モードです。
年々こだわりが増えてきて、自分の思い通りに進まないと癇癪様に怒ってみたり、荒い口調ですぐに家族に罵声を浴びせたりと…。
罵声と言っても
「うっさい、バカバカ、何なや」みたいな言葉なんですけど。
「返事」のような使い方ですか?みたいに多種多様な使い方をしています笑。
自分の思い通りに進まない = 他者は自分の邪魔をしている
そんな感覚なのでしょうか??
兄弟間でも普通に質問しただけで「罵声」のような「返答」をしますから、質問した側は良い気持ちはしません。そんな些細なことからケンカが頻発していました。
イライラの理由は、色々とあるのでしょうが気になっているのは、イライラ時に髪を引っ張るような行為をしていることです。
元々髪をいじる癖みたいなのはありましたし、大人でいう「あーもう!」みたいに髪をくしゃくしゃとする行為みたいな感じかなぁと思っていました。
しかし、イライラも1-2週間くらい続いているなぁと思っていた矢先、彼の後頭部が何気なく視線に入り、「んんん??」と。
なんと
髪を引っ張っていた辺りの髪の毛が抜けてしまい、500円玉くらいの形でうっすら頭皮が見えているのです…。
あらあら…。
ちょっとセンサリーグッズや別の代替行動にしないとまずいです。
早急に対応します。
続きを読むはい、学校行かん!の始まりです。
連休明けの火曜日です。
ウチの娘が早速「学校行かん!」と言い始めてます。
理由は単純です。
連休明けは、給食袋やプールバック、宿題のプリントなど整理して準備するものが多くて、自分の情報処理/作業量を超えているからです。
加えて、そこに「ひと」が関わってくるともう無理です。
そんなけ?って思いますけど、そんなけ?くらいで情緒不安定になる人なんで…。
前日から準備はしています。しかしながら、当日に準備するものもありますから…。
ちょっとあれがない、〇〇しようと思ったら先に誰かが始めて順番/順序が変わった等々の些細なイライラ!ポイントで爆発です…。
うーむ、困ったなぁ…。
なかなか環境調整するにも「ひと」が関わることも多いので難しいです。「もの」なら環境調整はしやすいのですが…。
続きを読む教育現場における「主体的・対話的で深い学び」とは??
学校の個人懇談会が終わりました。
まぁ皆さん頑張っているようで一安心です。
前回の記事はこちら↓↓
developmental-pt.hatenablog.com
TWINS兄弟について
修学旅行は無事に大きなトラブルもなく終えることが出来ました。
何かしら荷物等の落とし物/忘れ物があるかなぁと思っていましたが、先生曰く「上手に管理できていた」とのことです。
先生も
「お母さんが上手に荷物を小分けに見やすくしていてくれたので、本人たちもわかりやすかったんでしょうね」と…。
ジップロックやら大きめの洗濯ネットなどを駆使して一日目用、〇〇用みたいに目的別に構造化していたのが功を奏したようです笑。
できるなら普段からやってほしい…。
まぁ自宅みたいに余計な情報や雑音が少なく、限られたホテルのような生活空間/レイアウトが合うのでしょうね。
先生のコメントからは、
ホテルでみんなとわちゃわちゃ楽しみたいTWINS兄さんとマイペースを崩さず、自分の部屋でゆっくりTVみて過ごしているTWINS弟くんの姿が対照的でおもしろかったと…。
で…長女
今回は、ここが一番の悩み所でしたね…。
先生の特性/性格の理解があるため、昨年と違い柔軟に対応していただいてるのはとてもありがたいです。
しかしながら、通常級(交流級)に在籍しているので、支援や配慮の限界があるのも事実なようです。
特に「算数」の習熟度/理解度がかなり遅れているようで、授業のみではフォローアップが難しいようです。
その他数名に同様の傾向があるため、算数のみ不定期ながら支援の先生がフォローで入りつつ、サポートはしてくれているようです。
学校/教育が大事にしている「主体的・対話的で深い学び」ってのをどのように体現するかが難しい…と。
よくある感じでは、
グループになって問題の解き方を考える、他の考えがないのか話し合う、友達同士で教え合う…みたいな学び方です。
「主体的・対話的で深い学び」の学習モデルです。
出典:まなびのかたち│【学びに向かう挑戦】第1回 プロローグ「変わる学校教育」│ベネッセ教育総合研究所
まぁ何となく大事なのはわかる…。
ウチの娘にとって根本的な話し合うための「知識・技能」がなく、参加できないということです。
自分では、解決が難しいと判断したら他者に援助要請をしたりすることも大事な学びの要素ですが、それは特性/性格もあるのか絶対にしないし/したくないのです…。
この基本的な「学習意欲(学習動機づけ)」が難しいと…。
特に集団の中のひとりですからね、先生も大変だろうなぁ~と思いながら聞いてました笑。
俗にいう最近の若者は…
最短で最も効率の良い解答方法を選びがちですからね笑。自分で考えるより教えてもらった方が速いってやつです。
娘で言えば、友達の解答をノートにそのまま書き写す…となるわけです笑。
この辺りの授業展開/運営のコツみたいなんは、教職員の腕の見せ所?なのかな??
私もリハ専門職/障害福祉の観点から教育現場には参画していますので、一緒に色々と話はさせていただきましたが、「餅は餅屋」ですからね、あまり意見/主張しすぎるのは良くありません笑。
先生が話や解答を誘導しないと進まないけど、誘導しすぎるのもよくない…てのがこの手の学びの悩みどころなんでしょうね。
「言うは易く行うは難し」ですね、まさに。
末っ子くんの懇談会の話はまた今度。
続きを読む今日から学校の個人懇談会です
早いもので…今日から1学期の個人懇談会です。
ウチは明日の昼からの予定で、4人を分刻みのスケジュールで詰め込みました笑。
日頃から先生とできるだけ話をする機会を作っているので、改めて確認することはあんまりないかなぁ…と。
まぁTWINS兄弟は…
- 係や委員会などでの縦割り班・異年齢における役割分担、話し合いなどのコミュニケーションや社会的な交流の状況
長女は…
- 宿題提出や学校の授業態度などの生活状況
- 疲れた/イライラ時のヘルプを出す頻度、クールダウンの状況
末っ子くんは…
- 学習単元の習熟度の状況(特に読み書き)
何となく、こんな感じの話をしてこようかな。
続きを読む疲れているなら、そっとしておいて下さい。(定期のカウンセリングより)
先日、定期のカウンセラーの先生と話し合いでした。
ウチの娘は、遊びに行く気持ちでいつもウキウキです笑。
まぁ主は保護者との面談で日頃の様子を確認している感じかな…。
ウチの娘はこんな感じ↓↓
developmental-pt.hatenablog.com
今回は、
「学校の先生との問題/情報共有」についてでした。
学校の先生(学級担任と養護教諭)がカウンセラーの先生と面談をしたようで、その際のお話を聞かせてもらいました。
最近は、マイルールや登校までのルーティンが決まってきたおかげで「行き渋り」は減っています。
また学級担任の先生との相性もまずまずのようで、宿題量や学校生活/授業での「折り合い」がついている?ようです。
この「折り合い」が非常に難しいタイプの子どもなんです…。
「折り合い」とは…
*折り合うこと。譲り合って解決すること。
マイルールやこだわりがあるので、授業の際には先生も苦労されているようです。
「授業が始まってもずっと読書をしていて勉強にへ向かう姿勢になかなか切り替えられない…」そうです。
「あらら…」という感じでだいぶご迷惑をかけているみたい笑。
本当にウチの娘はわかりやすくて、疲れていたり、気持ちが向かないと何を言っても「無関心/無視」な態度となります。
この状況に声掛けや対応方法を誤るとさらにマイルール/こだわりが発動しますので、逆に「やらない/やりたくない」方向になって、困難さが増します笑。
まぁ学校の授業において当たり前に…
「授業に関係のないものは机に片づけなさい」と言いたいですよね。
カウンセラーの先生的には、
「授業が始まったから先に始めるよ。良いタイミングで終わってね、次は〇〇だよ」的な声掛けにしましょう…と。
とりあえず、「本人の意思/意図を理解し、その行動を承認/理解しつつ穏やかに次の活動を促す」くらいがちょうど良い??
ウチの娘が「読書/お絵描き」している時は楽しいからでなく、気持ちのリセット/クールダウンで没頭していることが多いのです。
要するに「疲れている、私は無理です」のサインです。
なので、
「疲れているなら、そっとしておいて下さい。」
だそうです…。
続きを読むADHDや学習障害、自閉症の子どもが過去最多 文科省調査(2022/7/11)
社会的な認知度の高まりもあるしなぁ…。
文部科学省は、2020年度に通常学級に通っているADHD(注意欠陥多動性障害)や学習障害、自閉症の児童・生徒について調査をして、その結果を発表した。
それによると、全国の国公私立の小中高等学校で、通常学級に在籍しながら、週に数回だけ、障害などに応じて、他の教室で特別な指導を受けている児童生徒は、合わせて16万4693人。調査開始以来、最多となった。
(中略)
この中でも、ADHDと学習障害においては、2019年度の調査から、およそ1万7000人も増加した。また、自閉症については、調査項目に追加された2006年度は3912人だったのが、14年間でおよそ8倍増えたことになる。
数字で見るとインパクトありますね。
文部科学省の担当者は、増加の理由について「保護者の学習障害などに関する理解が深まり、特別支援を希望する人が増えたことが考えられる」としている。
いわゆる、「通級指導」を利用している児童と言うことですね。
私の住んでいる市町村では、「通級指導」の体制はありません。特別支援学級 or 通常学級(交流級)という対応です。
なので、特別支援学級に入れない境界領域の児童がなかなか困っているようです。養護教員や支援員、教頭/校長などフルに現場で対応していますが、何だか違うような…。
続きを読む好きなこと/楽しみなことへの「準備/片付け」はOKです。
TWINS兄弟が修学旅行に行きます。
とても楽しみにしているようで出発2-3日前からやっと「準備/片付け」のスイッチが入りました。
まぁ2-3日前の直前ですけど、スイッチが入って、旅のしおり?を見てボストンバッグの中身をせっせと確認してました笑。
「可愛い子には旅をさせよ」?的な感覚であまり声掛けはせず、本人から質問があれば保護者が回答するという形で「準備/片付け」をしてもらいました。
意外にも
自分たちで「あーだ、こーだ」で言いながら、持っていくパンツの枚数を数えたり、「おれはあの服を持っていく」だの主体的に動いていました…。
普段は言われないとやらないし、言ってもやらないし…。
おみやげリストに
末っ子くん:じゃがりこ(地域限定)
長女:ハイチュウ(地域限定)
母:ご当地キャラのキーホルダー
父:ご当地キャラのボールペン
と記載されていますので、楽しみにしています笑。
知的・発達障がいのある児童が、「アシストガイド」を活用して 一人で通学経路を路線バスで移動する実証実験を実施
これは素晴らしい取り組みです。
要約
国立大学法人 香川大学(以下「香川大学」)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、ことでんバス株式会社の協力と四国運輸局の賛同を得て、知的・発達障がいのある児童が安心して公共交通機関を利用できる環境を、ICT(情報通信技術)を活用することで実現する実証実験を、2022年7月4日に実施しました。この実証実験では、ソフトバンクが提供する、困り事を抱える子どもの日常生活や社会活動を支援するアプリ「アシストガイド」を活用し、どのような手順でガイドをすれば、知的・発達障がいのある児童が1人で路線バスを利用して通学経路を移動できるかを確認することができました。なお、この実証実験は、国土交通省が設置した「移動等円滑化評価会議」が目指している、高齢者や障がいのある人などの円滑な移動などに配慮するバリアフリー化促進の趣旨に賛同して実施したものです。
出典:香川大学 :: 知的・発達障がいのある児童が、「アシストガイド」を活用して 一人で通学経路を路線バスで移動する実証実験を実施
「アシストガイド」の実際の画面
出典:香川大学 :: 知的・発達障がいのある児童が、「アシストガイド」を活用して 一人で通学経路を路線バスで移動する実証実験を実施
「アシストガイド」について
「アシストガイド」は、ソフトバンクが提供するアプリで、困り事を抱える子どもの日常生活や社会活動を支援します。保護者や支援者は、子どもの「やること」「やりかた」を「アシストガイド」に簡単に登録することができ、子どもは「アシストガイド」で、その日に「やること」を一つずつ順番に確認することができます。実行方法が分からない場合には、その「やりかた」「行きかた」「持ちもの」を「アシストガイド」で視覚的に確認することができます
出典:香川大学 :: 知的・発達障がいのある児童が、「アシストガイド」を活用して 一人で通学経路を路線バスで移動する実証実験を実施
これは使ってみたいですね。
続きを読む学習塾で学習性無力感??TWINS弟くん、やる気を失っています。
先ず、小難しい話を書きます笑。
Seligmanは、自己の行動と随伴していない統制不能な嫌悪刺激を受けることによって、後の連合学習が障害されるという事実を見出し、これをLearned Helplessness(学習性無力感)と呼んだ。
この効果は、受けた嫌悪刺激の量に規定されるものではなく、統制不能な状況を経験することにより、自己の行動と強化は独立しているという非随伴性の認知が成立したためにおこると考えられている。
出典:人間の学習性無力感 (Learned Helplessness) に関する研究, 鎌原 雅彦, 亀谷 秀樹, 樋口 一辰. 教育心理学研究, 1983年 31 巻 1 号 80-95
特に「統制不可能性」と「非随伴性」は大事な用語です。
この話は後で説明するとして、先日、学習塾の三者面談がありました。
保護者としては、学力が向上することも一つの期待ですが、「できる/できない」だけでなく、「学習への取り組みや姿勢」を身につけることも大事な要素です。
話によると「授業中に話を聞こうとしなかったり、他の作業をしたり…と先生の指示に応じなかったり、授業への参加意識が低い」と色々ご指摘がありました。
そんな理由を言語化することが難しいですので、三者面談で対応しました。
彼の単純な内なる思いは、
- おもしろくない
- 勉強わからん
- 遊びたい
- 遊ぶ時間が少なくなる
- 何で塾に行かないといけないのか(自分の意思で入りましたけど笑)…等々
今までの彼の言葉を聞いているとだいたいこんな感じ。
先ほど書いた「学習性無力感」と「統制不可能性」と「非随伴性」という言葉はどのように繋がっているのか考えてみました。
自己の行動と随伴していない統制不能な嫌悪刺激を受ける
(勉強やろうとしているが理解できず、とりあえず指摘を受ける?)
ことによって、後の連合学習が障害されるという事実を見出し、
(やろうとしても内容が理解できない/習熟されないことがわかる)
これをLearned Helplessness(学習性無力感)と呼んだ。
(どうせ勉強してもわからない、やる意味がない)
この効果は、受けた嫌悪刺激の量に規定されるものではなく、
(「〇〇しなさい」のような指摘?)
統制不能な状況を経験することにより、
(学習塾/授業にはとりあえず、参加しないといけない?)
自己の行動と強化は独立しているという非随伴性の認知が成立したためにおこると考えられている。
(「どうせできない/理解できない」と行動の結果が決まっている/予測できてしまい、自信を喪失している状態である)
まぁ「できない/わからない」ことをやろうとしても「おもしろくない」し「理解しようとも思えない」ですね…。
わからなくはない話です。
学習塾の先生からすれば、「話さえ聞いてくれて、やろうとしてくれれば…」みたいなお話だったので…
わたし:「とりあえず、70-80%わかる問題から再学習して応用問題は1-2つくらいにしないと注意・集中も意欲も続かないと思います。」
学習性無力感の状態では、何をやってもただのストレスですので、本人も受け入れるのならば別の問題集やドリルをマイペースに解く時間にあててくださいと伝えました。
「できた」の成功体験を増やして、小さな目標をクリアしていくしかなさそうです…。
まぁ難しいですよね、受験勉強って。
私も勉強は得意ではないです、解剖学や運動学、心理学、認知心理学、神経科学とかは大好きです笑。
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