発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

「ゲーム」ってあり?って言うたのに、直ぐに批判的レビューを書く…。タブレット端末等のスクリーン時間の短縮はASDの中核症状を軽減させる!?

「ゲーム」タブレット端末の「スクリーン」ってちょっと違うやん…みたいな屁理屈はなしとして…まぁ考えてみましょう。

 

こんな記事を見つけたのです↓↓

www.disabilityscoop.com

 

 

原著論文はこちら↓↓

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ped.15343

 

簡単に研究の概要を説明しましょう。

対象は、1日2時間以上スクリーンを見ているASD児(生後18~40ヶ月)9名です。

方法は、保護者への教育プログラムと毎週1時間の家庭内サポートの訪問を6ヶ月間行いました。具体的には、スクリーン時間の代わりとなる「social engagement」の介入について指導されました。

「social engagement」は、たぶん社会的相互作用とか社会的な関わり合いみたいな意味合いだと思います。

たぶん遊びながら子どもと関わりをもち、共同注意要求行動を促進するなどの相互的な関わりについて学んでいるのだと思います。

 

結果です。

すると、なんということでしょう…
子どもの画面視聴は、介入前の平均5.6時間/日から、研究期間中は5分/日に減少したのです。そして、介入前後で自閉症の中核症状および親のストレスに有意な改善が認められたのです。

 

まぁ捉え方としては…

スクリーン時間の短縮も重要ですが、それよりも「social engagement」の介入がもっと大事なんじゃない??って話です。