発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

「境界領域」という「生きづらさ」や「生活の困難さ」

ウチの娘の療育センターの初診について書いてみようかな。

 

過去の他己紹介です。

developmental-pt.hatenablog.com

 

初診なので様々な成育歴や家族歴、その他診断補助となるようなアンケート質問紙に答えます。

 

  • ADHD rating scale-Ⅳ
  • Autism Spectrum Screening Questionnaire(ASSQ) 
  • SDQ(Strength and Difficulties Questionnaire:子どもの強さと困難さアンケート)…等々
  • 読み書きの困難さも気になっていたので、学校のノートとかも持っていく感じでした。

まぁ診断補助になるような質問紙では、自分でもCutoffポイント等を計算したり、色々な論文から改めて臨床徴候を見てみましたが、しっくりくる感じがありませんでした。

 

なんやかんやと話をしつつ…

主治医との家族/本人の問診も終わり、一通りアセスメントをして頂きました。

 

主治医からは、上記と同様でASD及びADHD等の確定診断に至るような臨床判断基準を満たさない。」という結果です。

しかしながら、いわゆる「特性」という要素を複数に重なり合いながら示している臨床徴候はあるようです。

 

 

まさに「ESSENCE」ですね。

developmental-pt.hatenablog.com

 

特にADHDを主体とする「不注意」や「感情のコントロール/情緒の不安定さ」の要素とASDにおける「こだわり/ルール」の要素が悪いタイミングで重なると一気に爆発して学校への行き渋りや問題行動の顕在化に繋がっているのかな…と。

 

どれもが境界領域であるが故に、「個性や性格、やる気がない/怠けている」のような判断をされてしまうと、よりしんどくなるし、適切な支援を受けさせてもらえないタイプだね~と。

 

「まさにその通りでございます。」

 

要するにこのブログのタイトルのような「発達が気になるタイプ」です。中・長期にかけて問題が顕在化したり、二次障害を引き起こす可能性も高いわけですから、診断の有無に関わらず、家族や学校等と連携しながら「できる範囲の手立てやサポート」は必要だと考えます。

 

もうちょっと家族内での対応も考えないといけませんなぁ~。