発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

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どうやら読み書きの困難さは「視知覚<語彙力/語彙知識」の問題??(末っ子くん)

先日、末っ子くんが発達外来の定期受診でして、主治医の先生と色々とお話をしました。

 

主たる内容は、学校での様子について…

学校はこんな感じ↓↓

developmental-pt.hatenablog.com

 

基本的に学校と関係性が悪いわけではないですよ笑。私は大人な対応しています笑。

ウチの嫁さんはよくキレてますけど(学校に)。

その思いを「あなたが校長先生と話をしてきて!!」と言われ、話し合いに行く感じ笑。

 

 

末っ子くんの「読み書きの困難さ」は、「限局性学習症」という診断とまでは至りませんが、検査上からも下位領域間の凸凹読み書きに関連するストレス脆弱性はあり、学校の行き渋りや苦手意識が年々強くなりつつあります。

 

ある程度、許容範囲やルールが緩めの先生とは本人も相性が良いようで何とか過ごせている時期もあったのですが…。

 

「境界領域知能」なタイプで発達の凸凹もあるため、ある領域はそこそこできたり、頑張れば(本人の中では最大努力)ある程度、学習の習熟ができてしまう…という良いような悪いような一面があります。

 

なので、学校の先生に理解/共感してもらえない?という感じです。

 

まぁ悪いこと/苦手なことに注目しても話は進みませんから、いつも通っている事業所のリハビリでWAVESK-ABCⅡを評価してもらい、読み書き等に関連する問題の要因分析や認知特性、学習方略について考察することにしました。

 

細かな検査結果の解釈は、また後日に書きます。

 

で、WAVES(Wide-range Assessment of Visual-relation Essenntial Skills) 視知覚発達検査には、大きな問題はありませんでした。

どちらかというと、K-ABCⅡにおける読み書きや文の構成等の「語彙力/語彙知識」に関連する領域での弱さが目立つという印象です。

 

なので、「読み」における「読めたけど意味が分からない」から上手く言葉で表現できない、文の構成が難しいってのはあるのかな?

そもそも「読み書き」における困難さは、改訂版 標準読み書きスクリーニング検査(STRAW-R)でも指摘されていましたから、正確には「逐次読みで読めたけど意味が分からない」に近いと思われます。

 

まぁ「読み」が難しければ、「書き」における音(音韻)/音(音韻)列の想起、文字/文字列に変換する段階(encoding / spelling)にも問題があると思われますので、致し方ありません。

 

個人的には、やっぱり「音韻意識」の弱さが気になる…「聞き間違い/言い間違い」により誤学習している音/文字が多すぎる印象です。

 

主治医の先生からも「そうですよね~、まぁがんばってるみたいだけどね~、ちょっとしんどいよね~」みたいな感想です。

要するに学年/年代に応じた水準/基準に合わせようと努力し過ぎると窮屈だし、結果的にストレスになるんでしょうね~。って感じです。

 

うちの末っ子くんは「体育」と「休み時間のサッカー」、「給食」のために学校に行ってるタイプなので、とりあえず、そのモチベーションをキープするしかないです笑。