発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

国連が要請した“分離教育”の中止「考えていない」(2022/09/13)

先日、以下のような記事をリンクさせていただきました。

developmental-pt.hatenablog.com

 

上記の続きの記事です。

www.huffingtonpost.jp

 

国連は、障害児に対する「事実上の(小中高校や通常の学級への)入学拒否」が起きていることに懸念を示し、「長く続く特別支援教育により、障害児は分離され、通常の教育を受けにくくなっている」と指摘。その上で、障害児を「分離」している現状の特別支援教育をやめるよう、日本政府に強く要請した。

ただ、日本政府は、国連が「分離教育」の場と捉えている特別支援学校や特別支援学級も障害者権利条約が定める「一般的な教育制度」に含まれると解釈している。

出典:国連はなぜ日本に特別支援教育中止を勧告したのか(2022/09/10) - 発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

 

ポイントとなるのは、以下の点ではないでしょうか。

同省は通知の発出に先立つ2021年度、特別支援学級に在籍する児童生徒の割合が高い10の都道府県・政令指定都市を対象とした調査を実施。その結果、特別支援学級に在籍する児童生徒のうち総授業時間の半分以上を通常の学級で過ごしている子どもが97%を占める自治体があることが判明した。

同省特別支援教育課の担当者は、「こうした自治体では、障害の特性に応じた支援が十分に展開されず、障害児が通常の学級内で放置されていることも少なくない。支援が必要な障害のある児童生徒には、特別支援学級での学習時間を確保することが適切」と説明する。

出典:国連はなぜ日本に特別支援教育中止を勧告したのか(2022/09/10) - 発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

 

 

私の市町村では、

発達が気になる子どもではあるけれど、明らかな行動障害等を認めていない場合は、通常級(交流級)に在籍している場合がほとんどです。

で…小2-3年くらいになり、徐々に読み書きの遅れが顕著となり、学校への行き渋り等が顕在化してくるというパターンです。

 

また、特別支援学級に在籍していたとしても、「インクルーシブ教育」という名のもとに通常級で過ごしていることが多く「学びの保障」もされず、ただ座っているだけ…板書や問題を解くのに一生懸命で理解までには到底至らず…みたいな感じでしょうか。

 

かと言って、職員配置の問題や教室の確保など問題は山積みの印象です。

今後の展開にも注目したいですね。