発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

我が家のスポーツ事情と考え方(ベンチにおける実践編)

はい、お馴染みの?テーマが来ました。

 

まだこのネタを思い出したかのように書いています。意外と思い入れのあるテーマです笑。

 

前回はこちら↓↓

developmental-pt.hatenablog.com

 

実践編に入っているようで、入っていないテーマです笑。

ここの課題をクリアするのは、難しいんです(ウチもまだ完全クリアとは言えません…)。

ASD傾向があると、いわゆる体育会系の気持ちや感情論/根性論はわかりにくいのです。

 

 

ウチのTWINS弟さんは、大変苦労しています…。

 

練習/試合あるあるだと思うのですが、

監督やコーチから「もっと応援しなさい/声を出しなさい/集中しなさい」なんて言葉がよく聞かれると思います。

 

しかしながら、どれも非常に抽象的な言葉/指示だと思いませんか??

「応援」の定義って何??

「声を出す」って「声は出しています…ナイスピッチとか」

「集中しなさい」って「集中しているつもりです」

 

…とかね笑。

私は考えました。どうすれば彼に伝わるのだろうか…と。

 

  1. 応援/声出しは決まったことを言おう!
  2. 集中していると思われる態度を知ろう!

 

「応援/声出しは決まったことを言おう!」に関しては、子どもと話をして「事実」を言うと、それは応援でもあり、声出しにもなるよ…と。

 

ピッチャーがストライクを投げれば、「ナイスピッチ!」と言う。

内野ゴロでワンアウトをとれば、「ワンアウト~」と言う。

そして、そのタイミングごとに他の選手にも聞こえるように伝えることが「応援である」と。

 

まさに「事実」をそのまま言うことです。加えて、その頻度/声の大きさが大事であると。

 

しかしながら、ウチのぶっとんだ斜め上の回答は…

「なんでみんなが言ってるのに、おれがもう一回言うの?」「そんなん見たらわかるし」と。

 

「はい、その通りです!」、これはぐうの音もでない回答でした笑。

そこは大人として、

「褒められて嫌な人はいないし、声掛け/応援をしてくれると、頑張れる…」とか苦しい回答でしたが、「それが応援であり、ルールであり、ベンチの人の仕事!」で押し切りました笑。

 

「集中していると思われる態度を知ろう!」に関しては、もう少しわかりやすい内容でした。

 

だいたい外野でぼーっと突っ立っていたり、ランナーコーチでぼーっと試合をみていることが多かったので、これはすぐにわかりました。

 

シンプルに「構えて前を見る」という指示で理解が出来ました。一応、ぼーっと立っている時の写真と指摘されて「構えて前を見ている」写真を見比べて、本人にも違いを理解してもらうことで、よりわかりやすかったようです。

 

こーいう世界観で生きているわけですから、一つひとつ子どもにとってわかりやすい声掛けや指示、行動とはなにか?を理解していくことが重要だと思います。