高機能自閉症スペクトラム・スクリーニング質問紙(ASSQ)を用いた他己紹介(長女)
診察WEEKとなり、色々と評価/アセスメントが必要な時期になっています。
その評価/アセスメントを用いて、他己紹介でもしましょう。
まぁあまり症状や行動の本質は捉えていないかと思いますが、せっかく回答したので解釈を含めてまとめてみます。
今日は、なかなか感情の起伏が激しい長女(小学生高学年)の話です。
今まで療育センター等の医療機関にはつながっていませんでしたが、まぁ気になる人ですし、特性ありありのTWINS兄弟との「ASD Sibling」になります。
となれば…
何らかの要素はある/持ってるだろう…みたいな感じです。
スクールソーシャルワーカーや心の相談室?みたいなとこで定期的なカウンセリングは受けていましたが、医療機関には受診していませんでした。
初診を受けるきっかけは、学校への行き渋りからこじれていった…みたいな感じですかね。
元々ちょっとしたこだわりや感情の起伏は激しいタイプだったので、色々と重なり、子どもなりに学校や保護者の対応に納得がいかなったのかなぁ…と。
保護者の対応としては、反省点も今思えばありますが、その都度ウチの嫁さんとアセスメントしつつ、対応を工夫することでだいぶましになってきた現状です。
それでも学校と子どもの関係性が今一つだったので、医療機関を受診して、もうちょっと対応を一緒に考えてもらえる材料を増やしたいという気持ちです。
で、今回は…
高機能自閉症スペクトラム・スクリーニング質問紙(ASSQ)に回答したので、解釈を含めてまとめてみます。
ASSQ-Rは,高機能自閉症やアスペルガー症候群など,知的障害のない自閉症スペクトラム障害の医学的な診断を意図したものではなく,障害の可能性がある7歳から16歳の子どもをスクリーニングするための親評定あるいは教師評定による尺度である。社会的相互作用を考慮したトピックスに関連する11項目,コミュニケーションの問題に関連する6項目,限定された興味や行動あるいは繰り返しの行動に関連する5項目,運動面の不器用さ等に関連する5項目の27項目からなる.
出典:井伊智子・林恵津子・他(2003)高機能自閉症スペクトラム・スクリーニング質問紙(ASSQ)について.自閉症児・ADHD児における社会的障害の特微と教育的支援に関する研究.国立特殊教育総合研究所 pp39-45.
なのですが、少しデータも古いので勝手にアップデートしつつ解釈します笑。
主に参考にしたのは、以下の論文です↓↓
ASSQ日本語版の心理測定学的特性の検証と短縮版の開発
伊藤 大幸, 松本 かおり, 髙柳 伸哉, 原田 新, 大嶽 さと子, 望月 直人, 中島 俊思, 野田 航, 田中 善大, 辻井 正次
心理学研究 2014年 85 巻 3 号 304-312
ASSQの因子分析により、
- 独自の興味
- 社会性
- 友人関係
- 癖・こだわり
の4因子構造から成ることがわかりました。
しかしながら、短縮版の作成にあたっては種々の解析により「癖・こだわり」の項目は、他の3下位尺度に含有されていると判定され、除外されています。
最終的には11項目からなる「ASSQ短縮版」が作成されました。
で…
ASSQ短縮版を基に採点していくと、ウチの長女の合計点は「1点」です。
ちなみに27項目版で「6点」、より項目の信頼性を高めた22項目版で「4点」です。
ASSQ短縮版の
一次スクリーニングとしてのCutoffポイントは「5点」であり、感度 .936、特異度 .818です。
ASDの疑いが強いと判断するには「12点」、感度 .474,特異度 .977とする必要があります。
てなわけで、検査上はASD的な要素は低いと判断するのかな??
どちらかというと、不安や気分、神経症的な気質なのかぁと思いつつ…。この辺りが私はあまり専門ではないので、医療機関にもつながっておきたいとこですね。
そんな他己紹介でした。
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