発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

やっぱり「読み書き」が気になるから簡単なスクリーニングしてみよう!

他己紹介では、まだ末っ子7歳児しか登場していません笑。

 

まぁその内、みんなのことも書きます…。

 

前回の記事はこちら↓↓

developmental-pt.hatenablog.com

 

SDQを用いて、彼の特徴を書いてみました。

「多動/不注意」「総合的困難さ」が気になるポイントではありますが、まぁ言うてもそれなりに学校生活は楽しめています。

 

詳細は、また後日にでも書きますが、

「Wechsler Intelligence Scale for Children-Fourth Edition:WISC-Ⅳ」の結果から良くも悪くも?通常級(交流級)に在籍しています。

 

まぁあるあるですよね…。

情緒・行動面<学習面の不安があったのですが、なかなか申請/希望は通らないものです。

 

で、ちゃんと今の学習状況や読み書きの程度を把握していこうという感じです。

あくまでスクリーニング検査ですので、他の検査等を用いた総合的な判断が必要です。

 

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以下の論文を参考にさせて頂きました。

読み書きにつまずきを示す小児の臨床症状とひらがな音読能力の関連
—発達性読み書き障害診断における症状チェックリストの有用性—
北 洋輔, 小林 朋佳・他:脳と発達 42 巻 (2010) 6 号

詳細はオープンアクセスなので読んでみてください。

 

スクリーニングのポイントは「読字/書字」をそれぞれ15項目ずつの設問に回答していきます。

一応、発達性読み書き障害(developmental dyslexia : DD)を弁別するカットオフポイントは、15項目中7項目(感度71%,特異度85%)とされています。

加えて、種々のひらがな音読検査課題「2つ以上」「異常」である場合に「DD」 である可能性が非常に高いと判断することができます(北ら2010)。

 

とりあえず、「読み書きに関する臨床症状のチェックリスト」は…

  • 読字:12?/15
  • 書字:10?/15
    *まだ小2なので習っている漢字も少なく、「漢字の誤り」の設問はちょっと判断が難しい。そもそもそれ以前の設問で高得点ですけど笑。

研究対象は平均学年4年生(SD±1.7年)となっているので、ちょっと解釈には注意が必要です。

まぁ「読みの困難性(特に逐次読み)」「読んだ内容の理解のできにくさ」は本人もしんどそうな感じなので、勉強がイヤにならないようにしてあげたいなぁと思います。

 

小1の1学期の段階で、

「今日は国語と算数があるから学校イヤ!」っていう人なので…。

 

「学校で何が好き?」の問いには

即答で「体育と給食」と答える人です笑。