発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

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「特殊音節」の理解なのか、そもそも「音韻意識」が悪いのか??

「特殊音節」の理解なのか、そもそも「音韻意識」が悪いのか??

 

ウチの末っ子くんがなかなか苦戦しております。

 

 

特殊音節には

「拗音(きゃ・しゅ・ちょ等)」

「促音(小さい〈っ〉」

「長音(ある音節の母音を長くのばした発音。おかあさん、ケーキ等)」

「撥音(〈ん〉と表記される音の名称。でんわ、びょういん等」

の4つとその組み合わせがあります。

 

音韻意識とは、

言語の音韻情報を意識し、それを利用することです。

例えば…

  • 聴覚呈示された「た ぬ き」という単語を3つの音(「た」「ぬ」「き」)という音韻単位に分割できること(Segmentation)
  • 「た ぬ き」の真ん中の音は「ぬ」であると単語中の特定位置にある音韻情報を抽 出すること(Isoration)
  • 「た ぬ き」の「た」を抜かして答える(「ぬ き」)というように、単語中の特定音や特定位置の音を削除すること(Deletion,Elision)…等が挙げられます。

出典:音韻処理と発達性読み障害、細川(加倉井) 美由紀 特殊教育学研究、2006年 43 巻 5 号 373-378

 

まぁ要するに

自分が言ったり、聞いたりする「音」を1文字ずつ正確に捉えることが出来ていないので「書く」ことも難しいようです。

 

しりとりが絶望的にできない一例。

「たぬき」→「き、き、き、い、い、い、いぬ!!」ならまだしも「くわがた」→「あり??」…とかね笑。

 

聞いたりする音が絶望的に捉えることができない一例。

春の高校野球中継や実況のアナウンスを聞いて…

「バッター4番、えびね くん、5番たい くん」→「えみね くん、たいり くん」

もはや別人…。

 

最近は、宿題で日記/作文が出されることが多く、語彙の理解はしているものの、文字を想起/書字していくとエラーが多いのです。

 

勿論、まだまだ「逐次読み」な人なので、書けないのは当たり前ですけど。「読み」より「書き」のシステムの方が複雑ですから…。

 

その場で直しても機嫌が悪くなるし、間違ったまま提出して、赤ペン先生をくらってもイライラして帰ってくるし笑。まぁ個人的にはスルーしてますけど笑。

 

強いて言えば、

  • 機嫌の良さそうな日だけ直す!
  • ご褒美が明確で修正を受け入れられるメンタルの日だけ直す!…くらいかな。

 

焦らず、コツコツとやるしかなさそうですね~。