発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」から考える子どもとの関わり方

子どもたちが将来なりたい職業は?

…と言う、よくある質問ですが、ウチの娘とそんな話になったので色々と考えてみました。

 

 

ちなみに

東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト 「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」というデータを見つけたので気になる方は↓↓。

 

prtimes.jp

 

調査の主な結果は、以下の通りです。
1.「勉強しようという気持ちがわかない」が、この3年間で増加しました
◆「勉強しようという気持ちがわかない」に対する肯定率(とてもあてはまる+まああてはまる)は2019年から21年にかけて増加し、「当てはまる」という子どもが半数を超えました。学習意欲が低下傾向にあります。
2.3年間で学習意欲が向上した子は11.2%、低下した子は25.8%です
◆同じ子どもの変化に注目すると、2019年から21年の3年間で学習意欲が向上した子ども(意欲向上群)は11.2%、低下した子ども(意欲低下群)は25.8%でした。
3.意欲の変化に“学習方法の理解”や“授業の楽しさ”が関連していました
◆意欲の変化と関連する要因を分析したところ、学習方法の理解や授業の楽しさ、進路(将来)を深く考える経験などの変化が関連していることがわかりました。
4.授業ではデジタル機器の利用が増え、探究的な学びが回復しています
◆授業形態については、「パソコンやタブレットを使う」が2020年→21年にかけて大きく増加したほか、20年に落ち込んでいた「グループで調べたり考えたりする」「テーマについて調べる」などの授業形態が回復しつつあります。

出典:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト 「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」結果速報 3年間で「勉強する気持ちがわかない」が半数以上に 学習意欲は低下傾向|株式会社ベネッセホールディングスのプレスリリース

 

さらに

結果に対する考察の一部分を抜粋すると…

 

この学習意欲の向上・低下にどのような要因が関わっているのかを分析したところ、「上手な勉強の仕方がわかる」「授業が楽しい」「自分の進路(将来)について深く考える」などの要因と関連がみられました。いずれも、3年間で肯定的な変化(勉強の仕方がわかるようになった、授業が楽しくなった、進路について深く考えるようになった)をした子どもほど、否定的な変化をした子どもに比べて意欲向上群の出現率が高く、意欲低下群の出現率が低いことがわかりました。

(中略)

単に授業の形態を変えるだけでなく、子ども自身が学び方を身につけたり、関心・意欲が高まるような授業を受けたり、自分の将来を深く考えるといった「学びの本質」にかかわる働きかけが重要だと考えられます。

出典:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト 「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」結果速報 3年間で「勉強する気持ちがわかない」が半数以上に 学習意欲は低下傾向|株式会社ベネッセホールディングスのプレスリリース

 

で…「自分の将来を深く考える」という点に注目してみました。

 

ウチの娘がなりたい職業は…

な、な、なんと…

「薬剤師(Pharmacist )」でした。

 

今まで女子の王道である「パティシエ・パティシエールだったのですが、ちょっと前から変わったようです(嫁さん曰く…)。

 

単なる私のコミュニケーション不足です笑。

 

ちなみに理由は、

「自分が生魚や魚卵等のアレルギー持ちであること、抗てんかん薬の服用など色々と生活での注意点もあり、お薬にお世話になることも多く、興味を持ち始めた」ようです。

 

意外とまじめな理由でびっくりでした。

なら、しっかり応援しましょう…と。

 

「自分の将来を深く考える」ためにどんなサポートができるか考えた結果…

 

うちの娘の興味・関心のひとつである「読書・漫画・アニメ好き」という強みから、こんなの買ってみました。

 

 

石原さとみさん主演でドラマ化された「アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」からヒントを得ました笑。

 

ウチの娘も漢字がわからないなりに読んで、おもしろかったようで「2巻も買って~」と早速言われています。

私も嫁さんも医療系専門職なので普通に楽しめました笑。

 

まぁ何かの「学び」将来について考える「きっかけ」になってくれたら嬉しいですね。