発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

お金の「大事さ」は自分で使ってみないとわからない。

お金の管理は、なんだか時報遅延報酬の関係性と似ている気がします。

 

ADHD傾向があると、すぐに得られる即時報酬を好み、後に得られるより良い遅延報酬であっても「遅延報酬割引」の度合いが強く、その価値を小さく見積もることがわかっています(報酬予測が小さい)

 

このような問題を「報酬遅延の障害」と表現します。

 

 

お金の管理/お小遣いについては、基本的に「お手伝い」に対して渡すことを心掛けています。

学校の準備や明日に着ていく服の準備など自己の身辺動作に対して、対価は出しません笑。

 

だって、「自分のこと」ですから。

あくまで、+αの「お手伝い」であることが重要です。

 

しかしながら、お金の管理は子供にとって「遅延報酬」であることが多いです。小学生ですし、いきなり「100円~200円」とかの単価にもできませんから、「10~30円」くらいで内容等によりルールを決めて対応しています(安すぎ??)。

 

で、「即時報酬」と「遅延報酬」をどのように選択するのか確認するために、「お小遣い」とスマホアプリのゲーム「10分」で「どっちがいい??」と聞いています。

 

まさに「悪魔のささやきww」

 

ほぼほぼ即時報酬を選択するのですが、遅延報酬の魅力を教えてあげるために色々と対策を練っています。

休みの日に子どもを連れて散歩/ジョギングをするときに、あえてコンビニやらスーパーに寄ってみて「自分で欲しいおやつあったら買っていいよ」と聞いてみる。

 

良くも悪くも炭酸ジュースを選んでみたり、ようわからん「ねるねるねるね」的なお菓子を買ったりしてます笑。

 


www.youtube.com

 

「高っ!」とか「ガムが2個買える~」とか喜んでみたりと、反応は子どもにより様々です。

「今度は〇〇のアイスを買お~う」と遅延報酬のためにちょっと我慢してみたり…。

 

以前にどうしても「メダルゲームがしたい!」と言うので、「自分のお金でお好きにどうぞ」と伝えたところ…たった数分でメダルがなくなる経験をして、それ以後は全くそんな話はしてきません笑。

 

何事も経験するのは大事ですね笑。