発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

ペンケース選びも「目的/役割の明確化」と「物理的環境の構造化」が役に立つ

勝手にシリーズ化されている??

 

ニーズはないと思いますけど、何かのお役に立てれば…。

 

前回の記事はこちら↓↓

developmental-pt.hatenablog.com

 

ウチのTWINS弟さんの「ペンケース」が少し前に寿命を迎えた?のかマグネット式で開け閉めする箇所が緩くなってしまいました。

 

1年生から使用していた「箱タイプ」で、十分に役目を果たしたように思います。

 

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さて…

低学年時によく使用する「箱タイプ」のペンケースは、まさに「目的/役割の明確化」「物理的環境の構造化」の機能が溢れています。

 

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出典:クツワ 筆箱 マグネット筆入 1ドア 黒 CY017B

*イメージです。

 

  • 鉛筆を置く場所・方向・数が明確になっている。
  • 消しゴムを置くスペースが確保されている。
  • 開閉は一方向で操作が簡易である。
  • シンプルなデザインで不要な刺激・情報が入らない…等々。

 

まぁ高学年にもなるし、自分の好きなキャラ/形・タイプなり、ブランドにしてみても良いかなーなんて思っていたら、びっくりするくらい無頓着で…

「今のままでいい…使いやすいし。」

「……」

「いやいや、お兄さん…もうマグネットのとこ壊れてますから」と…本人に説明したら理解はしたようで、何かの付録?についてたようなシンプルな「ファスナーポーチ型」を使い始めました。

 

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出典:adidas エナメル ペンケース 筆箱 ポーチ スポーツ ブランド

*イメージです。

 

さてさて、どんなもんかなぁ~…と行動観察してみました。

ABC分析っぽく書いてみよう笑。

ここでの「標的行動」は、とりあえず一つ挙げるならば「鉛筆を削るなどの準備行動」

です。

 

A(Antecedent:先行事象)

  • 容量が大きくなり、無駄に?名前ペンやらシャーペンを入れてしまい、複数の情報に溢れてしまう
  • ペンケースの内部や全体像が見えにくい

B(Behavior:行動)

  • ペンケースをひっくり返して、とりあえず中身を全部出す…(??)

C(Consequence:後続事象)

  • 鉛筆やシャーペン、定規などが机等に散乱し、物がなくなる…
  • 物を出し入れしたりと、作業に時間が掛かる…

 

「はい、残念ながら却下です!!」

「こちらこそ、新しいのに変えようなんて言ってすいませんでした!!」

という感じです笑。

 

同じもの/タイプを購入するのもありかと思いますが、高学年になり、先々や社会通念上のことも考えると、「新しいのを購入しよう」となりました。

 

一応、本人にも「なぜそのような行動になるのか(ペンケースをひっくり返して、とりあえず中身を全部出す)」を聞いてみました。

 

案の定、「え?だってパッと見えんもん(取りたい物が)」だそうです。

机/床に散乱させて、もっと見えにくい/探しにくいだろう!とつっこみたいけど我慢…。

ペンケース内の3Dから探すより「机/床」という2Dの平面空間/平面図が捉えやすいんでしょうかね。

 

ここからは、ウチの役割分担です。

わたし:行動/作業分析とその問題事象に対する統合と解釈

嫁さん:特性に応じた物品探し及び環境調整(物理的環境の構造化)

 

今回は、ウチの使用しているのを見つけました笑。

 

 

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出典:ソニック ペンケース スマ・スタ 立つペンケース ブルー FD-7041-B

 

まぁ全体像は見えやすいかな…と。鉛筆等の出し入れもスムーズになりました。一応、本人の希望で「省スペース」ということで「ペンスタンド型」を採用です。

 

ついでに、悩んだ商品は↓↓

 

 

2017年度のグッドデザイン賞にも選ばれています。

www.g-mark.org

 

「名前/ブランド」に弱いタイプなので、グッドデザイン賞受賞」と書いていると惹かれますね笑。

ウチは「容量」の問題で、「スマ・スタ 立つペンケース」にしました。

 

何事も色々と考えてみるもんだなぁ~と思いました。