発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

WISC-Ⅳの解釈をしながら他己紹介(TWINS弟さん)

ウチのメンバー紹介をちゃんとしていないので、少しずつ書いていきます。

 

前回は、末っ子くんの他己紹介をしました↓↓

developmental-pt.hatenablog.com

 

本日は、TWINS弟さん。小学校の高学年になりました。

特性要素だけで言えば、ウチの「エース」ですね!!

 

f:id:pt_twins:20220415225932j:plain

 

まぁずいぶん成長したと思います…知的・認知機能的には。

 

f:id:pt_twins:20220415213313p:plain

 

おー、凸凹がかなり少なくなっています。

以前は、「VCI」と「WMI」が低く、合成得点や下位検査評価点の差も大きく、信頼性が微妙なとこでした。

 

とりあえず、解釈の順番です。

  1. 合成得点の最高点と最低点を比較し、23点以上の差がないことを確認しよう。110-93=17(FSIQの信頼性あり)
  2. 言語理解(VCI)と知覚推理(PRI)の差を比較し、23点以上の差がないことを確認しよう。95-93=2(一般知的能力指標:GAIの信頼性あり)
  3. 合成得点間の下位検査評価点の最高点と最低点の差が5点以上ないか確認しよう。VCIとWMIの下位検査評価点内で5-6点の差があり。

 

重箱の隅をつつく?と下位検査評価点でVCIの「理解」が(7)、PRIの「絵の概念」が(7)、「絵の完成」が(8)、WMIの「数唱」が(8)という感じです。

 

VCIの「理解」の低さは、「常識力の低さ」「興味・関心の偏り」の可能性を表すことが多いです。

加えて、PRIの「絵の概念、絵の完成」の低さは、視覚情報で抽象的な推論をする力を表し、「他者視点能力」の困難さと考えられます。

後は、WMIの「数唱」が(8)で「語音整列」が(10)で微妙な差ですけど、「数唱<語音整列」のタイプは、興味のあることには能力/パフォーマンスを発揮することが多いです。

 

下位検査評価点の解釈は、びっくりするくらい当たっています笑。

 

「強さ」と「弱さ」の解釈では、きれいに差が出ませんでしたが、「PSI」はどうやら得意な能力のようです。

「単純な視覚情報を素早く正確に、順序良く処理、あるいは識別する力:手を使った事務処理や作業の力」ですね。

 

要するに「マイペースに決まったことを作業する」のが得意なのです。

クリアファイルの話とぴったりですわ笑。

 

developmental-pt.hatenablog.com

 

まぁ知的・認知機能的に高いから日常生活上の自立度も高いとは限りません。

その辺りは、「Vineland-II 適応行動尺度」の結果も含めて考察したいと思います。

 

長くなるので、ここまで…。ただ眠いだけww。