発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

「ゲーム」と言えば、「ゲーム」されど「ゲーム≒療育支援」

「ゲーム」と言えば、「ゲーム」されど「ゲーム≒療育支援」

 

どんなタイトル??と思いますけど、気にしないで下さい。

 

前回、「ゲーム」の話が出たので、ついでにもう一つ書いてみようと思います。

 

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developmental-pt.hatenablog.com

 

ウチのおすすめ「ゲーム」は…

あえての「Nintendo  Wiiです!!

 

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「ゲーム≒療育支援」だと思っています。

Wii-rehabilitation」って言葉があるくらいで、様々な臨床研究が実施され、効果的介入の一つであると定義されています。

 

近年では、発達性協調運動症(DCD)児「運動の不器用さ/ぎこちなさ」に対する療育支援の一つとして実施されることも多いのです。

 

Wii training versus non-Wii task-specific training on motor learning in children with developmental coordination disorder: A randomized controlled trial
Jorge Lopes Cavalcante Neto, Bert Steenbergen et al. Annals of Physical and Rehabilitation Medicine Volume 64, Issue 2, March 2021

https://doi.org/10.1016/j.rehab.2020.03.013

 

先ず大事なポイントは、

  1. 運動の初期導入としてモチベーションの維持・向上に有効である。
  2. ゲームの内容/課題に応じた運動スキルやバランスが向上する。
  3. 直接的な介入と比較すると効果/改善は低くなるが、一定の効果/改善は見込める。
  4. 何より「運動することが楽しい」と思える…etc。

 

ざっと過去の論文で報告されている点を列挙してみました。

 

いわゆる「体育」の授業として、「縄跳び、マット運動、跳び箱」などのスキル習得に対応するのは、少し難しいかもしれません。

 

運動の基本となる「手先の巧緻性」「ボールスキル(投球/捕球)」「バランス(立位バランス、ジャンプ)」のような項目/領域が向上するイメージでしょうか。

 

私は、やはり

何より「運動することが楽しい」と思える…という点に尽きると思います。