発達が気になる子どもたちの日常と臨床応用

日々の生活にある学びと明日から実践できる療育支援のヒント

「できる」が増える!「困った行動」が減る! 発達障害の子への言葉かけ事典 を読んでみた。

とてもわかりやすい本です。

 

ABA(Applied Behavior Analysis:応用行動分析学の本はいくつか持ってますが、実践的/臨床的な感じで個人的にはとても好きです。

 

 

「できる」が増える!「困った行動」が減る! 発達障害の子への言葉かけ事典 単行本 – 2022/4/14

 

 

著者らの立ち上げている法人は、とても魅力的です。

こちらも参考に↓↓

adds.or.jp

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「書く」ことのストレス軽減が図れるだけで、心は晴れやかです。

「書く」ことには、努力を要していますので、大目に見てください…そんな話です。

 

ウチの末っ子くんのお話です。

なかなか落ち着かない2学期となりまして、担任の先生とお話しすることが多かったです笑。

 

まぁ先生も悪い人ではないのですが、とにかく几帳面?なのか末っ子くんと相性が今ひとつです…。

 

以下のような記事を書いてました↓↓

developmental-pt.hatenablog.com

 

限局性学習症の診断までは明確にしていませんが、明らかな「読み書きの困難さ」を持ってるタイプでして、「国語/算数」の苦手意識はすごい笑。

 

 

で…今回は、「書き」のお話です。

単刀直入に

学校の連絡帳の時間割りは、どのように書くのが正解なのでしょうか??

 

普通に?考えれば

1時限目の枠に「国語」

2時限目の枠に「算数」

とか書くんですかね??

 

ウチの末っ子くんは、たくさん書くのが嫌なので自分なりに考えたんだと思います。

 

1時限目の枠に「国」

2時限目の枠に「算」

 

ちょっと省略して楽するパターンです。

 

で…先生から

「きちんと習った感じは使えるようにしたいのですが、〇〇くんは直してくれません。どう思いますか?」的なコメントをいただきました…。

 

わたし

「内容がわかるので、そのままで良いです」

 

「漢字の宿題」とか「明らかに字体が崩れている」とかなら言いたいことは分かりますが、「連絡帳」にあえてそこまで負荷をかけるメリットがないって話です。

 

しかも、一定の時間内に書けないと黒板に書いた内容は消される…というルールです笑。

「おい、ちょっと待ってくれよ」って話です笑。

 

他で色々と頑張ってるんやから、「連絡帳」くらい楽して書かせてあげてください。とお話しました笑。

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ハサミ操作が難しい…こんなの良いかも(DLM かんたん鋏(小) MEG-1)

ハサミ操作の練習は色々とありますが、そもそも持ち方や1回切りから連続切りの過程でつまづくことも多いです。

 

 

子どもの反応はわかりやすく、上手くできないとその活動をやめてしまいます笑

 

そんなことになる前に環境(道具)から変えてしまうのもひとつの方法です。

先ずは「楽しく切る」ことができないと、興味・関心も拡がらないし、モチベーションも上がりません。

 

個人的には、これが好きです↓↓

 

 

握りやすい形状軽い力で動かせます。

特殊バネ付き操作/コントロールをサポートしてくれるのが特徴です。

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体力・運動能力を簡便かつ定量的に評価できるアプリ「Quality」

理学療法士として運動機能や動作スキルを「客観的」に評価するためには定量化」が不可欠です。

 

 

私も臨床場面において加速度計や重心動揺計等の機器類、再現性の高い評価指標を用いることで対応していましたが…

 

今の時代はスマホだけあれば何でもできる。

このアプリは優秀ですわ。

 

「Quality

sports-quality.com

 


www.youtube.com

 

ウチの子どもたちで色々と試してみましたが、汎用性はかなり高いです。

「発達性協調運動症」等の運動のぎこちなさを定量的に評価できるのか、またはその特性/特徴の妥当性を判断できるのか…色々と確認してみたいと思います。

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最近見つけた、ひらがなの学習ドリル(なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳)

私は学齢期の子どもの「読み書きの困難さ」についてICT機器を活用することも多いのですが、やっぱり学校では基本的にはHandWritting(手書き)のスキルが求められます。

 

タブレット端末を活用して「書く」ことをサポートすることは非常に有効ですが、一点だけ気になることがあります。

 

それは、タブレット端末の特性上、書く時に少し手首が浮いてしまいます。

画面に対する接地面がペンと手首(小指側)になると反応が悪くなるため、ペン操作の安定性が低下することが多いです。

 

なので、紙面上でのHandWritting(手書き)のスキルも重要です。

 

 

で…何とか紙面上で「書く」ことを楽しくできないかな?と色々と考えた結果、見つけました!

 

 

単純に筆順を示したり、字体の構成を見やすくするなどの配慮だけでなく、「楽しい」と思えるとこが個人的には推しポイントです。

 

「くる、シュー、ストップ」など擬音語も多く、棒人間のイラストもちょっとアクセントになって、マイワールドを持ってる特性の子どもには楽しい「書く」作業に繋がりそうです。

 

筆順や字体の構成が理解できても、HandWrittingスキルとして未熟な場合には、その動きをガイドしてくれるような言語化やイラストが非常に有効であると思います。

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お久しぶりに書きます。

更新が滞ってました…。

 

臨床業務や研究、学術活動が何かと忙しく(言い訳)、ゆっくりと作業する時間がありませんでした。

 

まぁ色々と日々の困り事や変化はあったのですが、特に書き起こすこともなく様子観察していました。

よく言えば、それなりに子どもたちの学校生活も安定していた?のか。

 

 

ちょっと時間的な余裕や心のゆとりができたので、ちょこちょこ書いていきます。

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発達障害の1つ「ADHD」が加齢により後天的に顕在化する可能性(2022/09/28)

以下の記事を読みました。

 

news.mynavi.jp

 

熊本大学は9月27日、認知症が疑われ、同大学病院の認知症専門外来に訪れた446名の患者についての調査研究を行ったところ、約1.6%にあたる7名認知症ではなく、高齢によって顕在化した発達障害の1つである注意欠陥多動性障害(ADHD)」であったことを確認したと発表した。

(中略)

研究チームはこれまでの研究にて、高齢者において認知症のように誤診されうる発達障害患者を見出し、症例報告を行っていた。その症例では、これまで日常生活でそれほど大きな支障がなかった60歳前後の会社員が、徐々に物忘れや不注意が目立つようになり、認知症を疑われて認知症専門外来を受診。詳細な検査や検証の結果、認知症ではなく、加齢により顕在化したADHDと診断されたとするほか、ADHD薬物療法を実施した後は物忘れや不注意の症状が改善し、復職することができたとしている。

出典:発達障害の1つ「ADHD」が加齢により後天的に顕在化する可能性、熊本大が報告 | TECH+(テックプラス)

 

原著論文はこちら↓↓

bmcpsychiatry.biomedcentral.com

 

 

私は以下の研究も興味深く拝読させていただきました。

高齢の対象群、MCI(軽度認知障害)、ADHDの3群比較で種々の神経心理学的評価等を行い、MCIとADHDとの違いを調査しています。

 

その結果、対象群と比較し、ADHDエピソード記憶実行機能が有意に低いことがわかりました。またADHDとMCIは全ての成績で同程度でした(類似している)。

かなり診断が難しく、重複しつつも臨床的には個別の病態である可能性…ということですね。

 

出典:Front. Psychiatry, 20 September 2021 Sec. Aging Psychiatry
https://doi.org/10.3389/fpsyt.2021.737357

 

www.frontiersin.org

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小学生向け・スマイル式「読書力」サポートアプリ|NPO法人 スマイル・プラネット

なかなか優秀なアプリです。

これで無料はありがたい!

 

 

www.smileplanet.net

 

アプリの特徴

出典:小学生向け・スマイル式「読書力」サポートアプリ|NPO法人 スマイル・プラネット

 

 

国語教科書掲載作品16作品分が搭載されているため、学年に応じた内容を学べるのでとてもありがたいです。

予習や復習、苦手な箇所の確認などにも利用できますね。

 

読書力サポートアプリ

読書力サポートアプリ

  • specified nonprofit corporation smileplanet
  • 教育
  • 無料

apps.apple.com

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読書の秋にどうでしょうか?ママと呼べない君と 自閉症の息子「えぬくん」との、もうアカン!けどしあわせな日常

これは読んでみたい。

意外と…ワタクシ、Youtubeとか好きです。

 

まぁだいたい

「釣り、キャンプ、作業BGM」とか趣味関係が多いのですが、やっぱり医療・福祉に携わる者として発達障がい等の当事者/家族のチャンネルも視聴させていただくことが多いです。

(ワタクシも一応、当事者の家族ですけど笑)

 

 

その中でもとっても癒されるチャンネルはこちらです↓↓

www.youtube.com

 

たくさんの困りごと、心配ごとはあるけれど、「たのしく、あかるく、おもしろく」っていう価値観でありのままの生活を伝えてくれる内容がとても共感できます。

 

そんなお母さんが本を出版されると!!

 

 

これは、書店に並ぶのが楽しみです。

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療養期間が終了…今日から登校再開!

ウチのコロナ感染WEEKも終わり、今日から子どもたちは登校再開です。

 

濃厚接触者?無症状感染者?の娘は療養期間は5日で一足早く登校再開していました。遅れてTWINS兄弟が今日から登校再開です。

 

TWINS兄弟は一応、子ども部屋で隔離していたのですが、室内ではやりたい放題遊んでいました。

学校の宿題や通信教育の教材などをできる範囲でスケジュール/時間を決めて、取り組みましたが…まぁ無理ですね。

 

生活リズムも当たり前に崩れてしまいますし、どうなるかなぁ~と思いましたが…

この週末に「運動会」もあるためか、やるきスイッチONになっていました。

 

 

だらだらとメリハリのない時間を過ごしていましたが、今日の朝は意外にもササっと準備していることにちょっとびっくりです笑。

 

気持ちの切り替えが出来ていないのは、どうやら私のようです…。

全く仕事モードになっていません笑。

 

嫁さんも入院の付き添いでしばらくいませんし、コロナWEEKをワンオペ育児でのりきりましたが、今度は「運動会」もあります。

 

お弁当準備、運動会の場所取り、6年生最後の親子リレー…等々。

TWINSなのでリレーはトラック2周です笑。

たぶん、吐きます笑。

 

怪我しないように頑張ります。

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「KAGURA」は体の動きで直感的に演奏できる楽器です。

運動が苦手な子ども、種々の運動制限等により身体の動きに問題が生じている子ども…

先ずは身体を動かすこと、運動することの楽しみを経験してもらいたい。

 


「KAGURA」体の動きで直感的に演奏できる楽器です。

 

www.kagura.cc

 

無料体験版をとりあえずダウンロードしてみようかなぁ。

 

 

過去の記事を見つけたのでUpしておきます。

japan.cnet.com

 

何でも活用してみましょう。

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今話題のテーマについて勉強しました(国連はなぜ日本に特別支援教育中止を勧告したのか?)。

先日、以下の研修会に参加しました。

 

developmental-pt.hatenablog.com

 

国連はなぜ日本に特別支援教育中止を勧告したのか?

 

非常に丁寧に今までの経過や経緯をご教示頂き、わかりやすかったです。

スライド資料までいただき、感謝ですね。

 

私個人としては、

もう少し国内外の教育システム等の違いについても論議して欲しかったなぁ…という感じです。

 

特別支援教育における「分離教育」が強化されているという点が非常にフォーカスされている印象でした。

 

 

以下の記事も影響しているようですね。

 

www.kyobun.co.jp

 

インクルーシブ教育については、以下の記事がわかりやすいです。

どちらかというと中立的な雰囲気があって好きです。

 

kyoiku.sho.jp

 

例えば米国では、障害のある子どもたちにも通常教育カリキュラムへのアクセスが義務づけられており、子どもの特性や状態に応じて修正される以下の4つのカリキュラムが考えられています。

①教育内容、達成水準、順序と時間割、指導方法に変更を加えないカリキュラム。

②教育内容、達成水準には変更を加えないが、順序と時間割と指導方法を調整するカリキュラム。

③教育内容、達成水準、順序と時間割、指導方法のすべてあるいは一部に変更を加えるカリキュラム。

④内容・方法が異なる個別の教育目標に基づく代替的個別カリキュラム。

出典:「インクルーシブ教育」とは?【知っておきたい教育用語】|みんなの教育技術

 

授業内容や学び方にある程度の選択や多様性があるというのは良いですね。それを展開/運営する先生のスキルや教材、教員配置ってどんなの?って思いますけど。

 

まぁ私が思う価値観と「国連の求めるインクルーシブ教育における認識の違い」と言うのは明らかでした。

多様な子どもが安心して学べる権利を保障するのは当たり前すぎて、本邦における特別支援教育=「分離教育と統合教育」なんてのはヘイト扱いされている…って衝撃でした。

インクルーシブ教育が大前提!ってことです。

 

なので、海外での教育事情についてもっと知りたいなぁと感じました。

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Silver Weekではなく、Novel coronavirus Week!

メンタル的におかしくなっているのか、英語表記にしてみました笑。

 

ウチの連休は、末っ子くんの感染に始まり、家庭内感染が続き、TWINS兄弟も罹患してしまいました。

 

developmental-pt.hatenablog.com

 

私と娘は、特に症状もなく元気です。たぶん無症状感染者と思われます笑。

 

連休中は、病院受診やら巣ごもり準備で終わりました…。

 

 

ヒトは「時間がない」と言うけれど、「時間がありすぎるとダメになる」ってことがよくわかりました。

生活リズムやいつもと時間や環境が変わるとなかなか集中して作業が出来ないですね。また明日やろう…とか考え始めます。

 

まぁ頑張りまーす(やる気ないww)

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小学校は、自宅待機期間にどのような対応してくれるのか…

さて、ウチの家庭の状況整理です。

 

新型コロナウイルス感染者の末っ子くん、付き添い入院でみなし陽性扱いの嫁さん。

自宅待機中の私、TWINS兄弟、長女です。

 

 

小学校は、自宅待機期間にどのような対応してくれるのか…

 

TWINS兄弟

学校のお休みが決まって早々に担任の先生がchromebookを届けてくれるネ申対応!

体調に問題はないので、翌日からGoogle ClassroomGoogle Meetを使いつつ、授業のフォローアップをしてくれています。

 

先生、さすがにすごいです。

必要最低限の「学びの保障」をしてくれています。

夕方には、宿題とか連絡事項をポストに入れて帰ってくれるみたいな感じです。

ICT活用しつつも紙作業が必要なのが現実ですかね…。

 

デメリットは…

授業に参加できない時間や余暇の時間にchromebookを活用して、Youtubeを視聴しまくってるやつがいる…。

 

で…長女

先週からそもそも学年閉鎖中でたんまりと家庭内学習用のプリントはもらっていました笑。

さらに、今週からはお手紙付きで漢字/計算ドリルなどマイペースにできる作業を提供してくれている…という感じです。

後は、進研ゼミの通信教育「チャレンジタッチ」を受講しているので、いくつかレッスンを進めていくしかない。

 

最後に末っ子くん

少しずつ解熱傾向みたいで食欲は戻っています。となると…ゲーム、dTVとかのアニメ視聴三昧のようです。

一応、長女と同様に進研ゼミの通信教育「チャレンジタッチ」を受講していますが、数分レベルで終わるようです。

元気な時からそんなもんです笑。

 

とりあえず、学校の担任の先生に連絡したら

宿題とか現在の授業内容等をまとめてプリントにしてくれました。

「学校」の宿題となると少し「義務感」が出ますから、やる気と言うか作業に取り組む姿勢は若干、変わると思われます笑。

 

まぁ規則正しい生活をしながら、体調管理を継続しましょう。

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なーんにもない休みからの新型コロナウイルス感染&入院(末っ子くん)

まさかの展開です…。

 

先日、こんな感じだったのに…

developmental-pt.hatenablog.com

 

ことの経緯を説明しておきましょう。

 

3連休に入る前から、実はウチの娘のクラスが学年閉鎖(そもそも1クラスです)になっていまして…

クラス内でコロナウイルス感染を含む体調不良の子どもの欠席や早退があり、とりあえず学年閉鎖の対応…

 

ウチの娘は、明確な濃厚接触者扱いになりませんでしたが、複数人の感染者等がいるため、とりあえず学年閉鎖という対応です。

 

ウチの娘は濃厚接触者でもありませんし、他の家族はみなし?濃厚接触者の接触者であり、明確な行動制限はありません。特に風邪症状等の体調不良もありませんでした。

 

小学生の男性陣も登校しますし、私も通常通りの勤務でした。

嫁さんは、職場のルールで抗原検査で陰性を確認してから勤務再開と言う感じ(勿論、陰性)。

 

で、9/17~9/19の3連休は「台風」でしたので子どもたちは自宅待機、大人は防災用も兼ねて食料等の確保にお買い物くらい…。

子どもたちも体調変化なく、過ごしていました。

 

 

しかし、まさかの9/20(火)の朝から…

末っ子くんが朝から少しぐずぐず…着替えやら朝食時の反応も今一つ…何やらあやしいと体温測定し37.2~37.5度で体熱感あり。

 

どっこも行ってないのにどこからの感染源やねん…と思いつつ、一応市販の抗原検査で検査を試みるも検体の採取が上手くいかなかったのか?「再検査」

 

そうこうしている内に…

体熱感やら頭痛、寒気、倦怠感、関節痛と続いて体温も39.2~40.2まで上昇!!

 

で、発熱外来を経由してあっという間に末っ子くん入院嫁さんも付き添いでみなし陽性扱いで入院

残された家族は濃厚接触となりまして、現在、自宅待機中…

 

はぁ…という感じ。とりあえず、他のみんなは元気です。

無症状の感染者がウチにいるのかな??

まぁ頑張ってできる仕事を自宅で仕上げていこうと思います。