「文章読解能力」について、子どもと問題共有してみた。
前回の記事では、学齢期ASD児の「国語(文章読解)の困難さ」について注目して書きました。
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問題となるポイントは、何となく理解できました…。
ウチのTWINS兄弟はどのように文章読解について考えているのか聞いてみました。
やはり「代名詞が示すもの」を本文中から探すことが難しい、「他者心情の読み取り」
が難しい…という感じみたいです。
模試とかプリント等の解答を見てみると、「ニアミス」という感じで、文脈を理解したり、そもそもの物語文の要点をつかむことが苦手のようです。
ウチでは、どうしようかと悩んだ結果…ある教材に出会いました。
個人的には、コレがしっくりきてます↓↓
ウチの場合は、学年相応の問題集を解こうとすると拒否反応が出てしまうので、
先ずは…
- 文章の要点をつかむこと
- 設問の内容/意図を理解すること
- 問題を解くことに慣れて、自信をつけること
として、1年生~3年生の問題集を少しずつ進めています。
基本的には見直しは「しない派?」なので、満点になるまで繰り返し回答してます(勿論、期間はあけてww)。
「これ、前にやった」と言いながら、毎回同じとこ間違える人たちです…。
継続は力なり…と信じています笑。
続きを読む学齢期ASD児の国語はどんなとこが難しい?
ASD児は種々の要因により「文章読解」に困難さを抱えることが報告されています。
ウチのTWINS兄弟も同様です。
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どんなとこが難しいと感じるのか…気になるので調べてみました。
自閉症スペクトラム障害者の学齢期における文章理解困難の実態 : 後方視的な質問紙調査による検討
綿貫 愛子・大伴 潔 東京学芸大学紀要 総合教育科学系Ⅱ 66: 489 - 506,2015.
学齢期における文章理解経験を問う質問紙(85項目)
- 読字に関する項目(11項目)
- 書字に関する項目(13項目)
- 文章全般に関する項目(15項目)
- 読書行動に関する項目(5 項目)
- 知識に関する項目(2 項目)
- 文章の聞き取りに関する項目(10項目)
- 物語文の理解に関する項目(13項目)
- 比喩の理解に関する項目(4 項目)
- テストに関する項目(6 項目)
- 算数の文章題に関する項目(6 項目)
- その他の文章理解困難について(自由記述形式)
出典:自閉症スペクトラム障害者の学齢期における文章理解困難の実態 : 後方視的な質問紙調査による検討.綿貫 愛子・大伴 潔 東京学芸大学紀要 総合教育科学系Ⅱ 66: 489 - 506,2015.
結果は、ざっくりと…
なんとTD大学生(学齢期)と群間比較すると、77/85項目に有意差が認められました。
知的障害を伴わないASD者であっても、かなり学齢期に読み書きや文章読解等に困難さを抱えていたことがわかりました。
具体的な支援としては、
- 読み書き等の認知的特性を理解すること
- 文法知識の習得をサポートすること
- 名詞と代名詞の関係性等の照応関係を指導する。*照応関係:二つのものごとが互いに関係していること・文章や談話の中で、代名詞などの指示詞を用いて具体的な何かを指すこと
- 接続詞の持つ意味を強調させること
- 物語文における相関図や登場人物の関係性を視覚的に提示し、理解をサポートすること
- 比喩表現や慣用句が示す意味について習得させること…等々
が挙げられていました。
なるほどね。
まぁ少しずつ考えていきましょう。
続きを読む国語の偏差値がやばいですけど、どうしますか??
ウチのTWINS兄弟は、い・ち・お・う…私立中学の受験予定です。
びっくりするくらい国語の「偏差値」がやばいので、少し調べてみました。
これは一般論なのかな??
この記事によると
「読解」のために「精読」の力をつけることが重要だそうです。
精読とは…
「細かいところまで、ていねいに読むこと」です。
精読のポイントは、
- 「黙読」させて黙読のスピードや集中力を確認する。
- 「黙読」を終えたら内容について簡単に質問して、理解できているか確認する。
これは、まさに…
「小中学生の読み書きの理解 URAWSSⅡ」の検査内容です笑。
結果…どうするか??
今度、「URAWSSⅡ」を評価してもらう笑。
まぁ根本的に「ワーキングメモリ」と「社会的想像性」の困難さが影響していると思いますけど…。
続きを読む子どもにとって「山登り(登山)」とは「行動の見通し」がつきにくいActivityなのか??
子どもにとって「山登り(登山)」とは「行動の見通し」がつきにくいActivityなのか??
行動の見通しとは…
- 何をするのか
- なぜするのか
- どのようにするのか
- どれくらいするのか
- 終わったらその後は何をするのか…等々。
ウチの趣味・余暇のひとつとして、「山登り」があります。
大人は上記の「行動の見通し」についても何となくわかるし、YAMAPのアプリ見たり、そもそも景色を楽しんだり、運動習慣のひとつとして楽しんだりと様々な目的意識や行動の見通しをもってActivityを行っています。
せっかくの休みやし、みんなで「山登り」に行こう!って計画を立てても、ウチでは「しーーーーーーーん…。家でTVみたい、ゲームしたい」等々。
まぁ子どもにとって「山登り」は、
「疲れる、時間が長い、歩くだけ…」との意見も多く、消極的なActivityのひとつです。
ウチのESSENCEのある子どもたちに「やる気スイッチ」を入れるためには、やはり行動の「視覚化」と「パターン化」でした。
とりあえず、聴覚的に言葉で説明しても情報が入っていかない人たちなので以下の本を読ませました笑↓↓
ウチの嫁さんが山登りを始めた際に気になって購入した本です。
少しずつ山登りにハマっていく感じや楽しさをマンガで教えてくれるので、わかりやすいし、子どもでも読んでくれました。
山登りすると、美味しいスイーツが食べれてたり、「行動食」という名のもとに「チョコ」とかおやつを遠慮なく、食べれるし…とまぁ子どもなりに自分にとって都合のいい情報をたくさん仕入れてました笑。
今では、がっつり山登りとまでは言えませんが、自然公園とかのハイキングコースや頂上付近にアスレチックがある山とかを選択すれば、一緒に登ってくれるようになりました。
「パターン化」という意味では、
「一回登ったことがある、頂上で美味しい山ごはんを食べた、自分の好きなおやつをもって行って山で食べた」みたいな経験をパターン化しておくという感じです。
まぁ何はともあれ家族で過ごす時間が増えるというのが嬉しい限りです。
続きを読むTWINS兄さんがWISC-Ⅳを再検査するみたいなので、久しぶりの過去のデータを用いて他己紹介。
ウチのTWINS兄さんが…
久しぶりに「The Wechsler Intelligence Scale for Children-Fourth Edition:WISC-Ⅳ」を実施するそうです。
TWINS弟さんはこちら↓↓
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日本版K-ABCⅡとかVineland™-Ⅱ適応行動尺度を困りごとの状況に応じて評価/アセスメントをしてもらっていましたが、今後の学校教育相談も兼ねて再検査をしておこうという経緯です。
まだ実施していないのですが、久しぶりに前のデータを見てみようと思ったので、ついでにまとめておきます。
他己紹介になるのかな??過去のデータを基に…。
小1の時です。懐かしい…。
まぁ凸凹ですね。グラフにすると下位検査も含めて鋭角です笑。
このデータのみで解釈するには信頼性が欠けるくらいのばらつきですが、
一般的に「ワーキングメモリ」に関連しやすいつまづきとは…
- 読み書き、考える力の苦手さ
- 注意散漫、聞き間違えが増える
- 複雑な計算のミスが増える
- 自分をコントロールする力の弱さ
- 計画性がない行動の増加…等と言われています。
しかしながら、「ワーキングメモリ」の「弱さ」を補えるレベルに「知覚推理」と「処理速度」の高さという「強み」を持っています笑。
上記のつまづきを「リフレーミング」的に解釈すると…
- 視覚的に言語的知識/マニュアル等を増やすことで考えるのではなく、パターンとして理解する。
- 物忘れ、置き忘れ、入れ忘れ、聞き逃し等が頻繁にあるけど、作業量と速さでカバーする。何とかしてやろうとしゃかりきに動く。
- 間違えたらひたすら直す。見直しではなく、ひたすら提出して繰り返す笑。
- 衝動的に色々とこそこそやってやろうと無計画に行うが、何とかばれないように処理速度でごまかす笑(ばれてます)。
- 計画性がなく、失敗するけど、ひたすら試行錯誤を繰り返す集中力/作業力がある。
良くも悪くも、「知的好奇心の高さ」に加えて、「一番になりたがる性格/特性」と「処理速度の速さ」が彼の行動を支えているように思います笑。
失敗も多いけど、処理速度を活かしつつ、一番になりたい気持ちを前面に出して、ひたすら繰り返している内にいつのまにかパターン学習されている…感じ??
聴覚的ワーキングメモリは壊滅的で「うん、わかった…え?なんて?」が日常茶飯事です。
話しかける時は、TVを止めたり、やってる作業を止めてもらい、一旦こちらに注意を向けてから指示を入れないと聞いてません…というか聞こえていません…聞こうともしていません笑。
続きを読む子どもの損得勘定を整理して、上手く行動変容させてみよう
「損得勘定」というのは、あまり良い意味に使われないことも多いです。
ASD等の神経発達症群の子どもたちの場合にも同様で「自分にとって有益なこと、損失になることに敏感で、自分にとって損か得かということを物事の判断基準にしてしまう…」という感じです。こだわりとかその他の要因も色々とあるとは思いますけど。
まぁ要するに「利他的精神 < 利己的精神が強い」とも考えられるかもしれません。
しかし、以前にも書いた「報酬予測/遅延」という視点から考えると納得して行動変容することもあります。
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「損をしている/損をするかもしれない」というのは、
報酬予測/価値を小さく見積もっている可能性があるかもしれません。
そのため、
自分の行動を整理するためには、「損得勘定表」のようなワークシートを用いることも有効な手段と考えています。
「整理」して価値観の違いを考えたり、その行動パターンの幅を広げるというイメージでしょうか。
私が公私?共にいつも利用させて頂いています↓↓
「ソン・トク勘定表」を参照
あの有名な本の著者でもあります↓↓
色々な支援ツールを用いることが必要です。子どもにとってわかりやすい言葉やイラスト、手段とは何か…を考えないとなぁといつも思います。
どうしてその行動を「先延ばし」にしてしまうのだろうか…。
どうしてその行動を「先延ばし」にしてしまうのだろうか…。
TWINS弟さんのあるある行動です。
遅延時間に伴う報酬価値の割引を「遅延割引」と呼び、「遅延割引率が高い」と即時小報酬への選好を予測してしまい、将来を予測して行動することが難しくなります。
いわゆる行動の「先延ばし」をしたり、目先の「即時報酬」を選択してしまいます。
しかしながら、ウチのTWINS弟さんは
自分で決めた/自分が好きな「即時報酬」が何かわかっていても、そのさらに刹那レベルにある「即時報酬」との優先順位をつけたり、感情や動機等の自己調整能力をコントロールすることが難しいようです(注意・実行機能の困難さ)。
刹那レベルの「即時報酬」というのは、大人からすれば、「いつも読んでる本だったり、ちらっと見えた広告のチラシ」レベルです…。
刹那って恐ろしいです笑。
本人に「先延ばし」行動について聞いてみると…答えは実にシンプル!!
「だって、今はやりたくないもん/ほしくないもん」だそうです。
まさに刹那です。
この価値観ってわからなくもないけど、どの程度まで一般的と捉えるべきなのか気になったのでちょっと調べました笑。
Prospective memory (partially) mediates the link between ADHD symptoms and procrastination
Mareike Altgassen, Anouk Scheres & Marc-Andreas Edel
ADHD Attention Deficit and Hyperactivity Disorders volume 11, pages59–71 (2019)
ざっくり説明しますと…
成人期ADHD者を対象に「今後3日間に行う予定の活動5-7つくらいを事前に挙げてもらい、後日、その活動を実際に行ったかどうかを確認する」というシンプルな課題です(一部の実験課題のみ抜粋)。
まぁ要するに「先延ばし」行動の有無を調べています。
で、成人TD(定型発達)者と比較し、その「意図した活動を実施した割合が低い」という結果です。
それは、納得できました。
私が気になったのは、
意図した活動を計画通りに実行できなかった理由として挙げられている内容です。
- forgotten(忘れてた)
- did not I feel like it(気が乗らなかった)
- no time(時間がない)
- force majeure(不可抗力な外的要因?なんか新たな用事できたとか?)
ADHD者の理由の1位は「気が乗らなかった」と比較し、成人TD(定型発達)者は「不可抗力な外的要因」となっています。
やっぱり「だって、今はやりたくないもん/ほしくないもん」が正解のようです。
続きを読むちょっとくらい「字形」が崩れても良いじゃないですか…
漢字指導における機械的な反復作業って大変だなぁ…と思いつつ、またまたがっつり赤ペン先生をされていたので、改めて考えてみました。
前回の記事はこちら↓↓
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イライラしてると、少々?「字形」は崩れてしてしまいます(勿論、Dysgraphiaみたいな特性があるかもしれません)。
文化庁の政策でも指針が示されていますし、良しとして頂けませんか??
「骨組みに過不足がなく、誤りとは言えない手書きの字形」と書いてますし、ちょっとした「とめ・はね・はらい」や全体の字形や構成、バランスの崩れはOKと言うことでしょう。
わざわざ赤ペン先生しなくても…。
私なんて、一生懸命に書いて雑な「行書」レベルです笑。
続きを読む「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」から考える子どもとの関わり方
子どもたちが将来なりたい職業は?
…と言う、よくある質問ですが、ウチの娘とそんな話になったので色々と考えてみました。
ちなみに
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト 「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」というデータを見つけたので気になる方は↓↓。
調査の主な結果は、以下の通りです。
1.「勉強しようという気持ちがわかない」が、この3年間で増加しました
◆「勉強しようという気持ちがわかない」に対する肯定率(とてもあてはまる+まああてはまる)は2019年から21年にかけて増加し、「当てはまる」という子どもが半数を超えました。学習意欲が低下傾向にあります。
2.3年間で学習意欲が向上した子は11.2%、低下した子は25.8%です
◆同じ子どもの変化に注目すると、2019年から21年の3年間で学習意欲が向上した子ども(意欲向上群)は11.2%、低下した子ども(意欲低下群)は25.8%でした。
3.意欲の変化に“学習方法の理解”や“授業の楽しさ”が関連していました
◆意欲の変化と関連する要因を分析したところ、学習方法の理解や授業の楽しさ、進路(将来)を深く考える経験などの変化が関連していることがわかりました。
4.授業ではデジタル機器の利用が増え、探究的な学びが回復しています
◆授業形態については、「パソコンやタブレットを使う」が2020年→21年にかけて大きく増加したほか、20年に落ち込んでいた「グループで調べたり考えたりする」「テーマについて調べる」などの授業形態が回復しつつあります。
さらに
結果に対する考察の一部分を抜粋すると…
この学習意欲の向上・低下にどのような要因が関わっているのかを分析したところ、「上手な勉強の仕方がわかる」「授業が楽しい」「自分の進路(将来)について深く考える」などの要因と関連がみられました。いずれも、3年間で肯定的な変化(勉強の仕方がわかるようになった、授業が楽しくなった、進路について深く考えるようになった)をした子どもほど、否定的な変化をした子どもに比べて意欲向上群の出現率が高く、意欲低下群の出現率が低いことがわかりました。
(中略)
単に授業の形態を変えるだけでなく、子ども自身が学び方を身につけたり、関心・意欲が高まるような授業を受けたり、自分の将来を深く考えるといった「学びの本質」にかかわる働きかけが重要だと考えられます。
で…「自分の将来を深く考える」という点に注目してみました。
ウチの娘がなりたい職業は…
な、な、なんと…
「薬剤師(Pharmacist )」でした。
今まで女子の王道である「パティシエ・パティシエール」だったのですが、ちょっと前から変わったようです(嫁さん曰く…)。
単なる私のコミュニケーション不足です笑。
ちなみに理由は、
「自分が生魚や魚卵等のアレルギー持ちであること、抗てんかん薬の服用など色々と生活での注意点もあり、お薬にお世話になることも多く、興味を持ち始めた」ようです。
意外とまじめな理由でびっくりでした。
なら、しっかり応援しましょう…と。
「自分の将来を深く考える」ためにどんなサポートができるか考えた結果…
うちの娘の興味・関心のひとつである「読書・漫画・アニメ好き」という強みから、こんなの買ってみました。
石原さとみさん主演でドラマ化された「アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」からヒントを得ました笑。
ウチの娘も漢字がわからないなりに読んで、おもしろかったようで「2巻も買って~」と早速言われています。
私も嫁さんも医療系専門職なので普通に楽しめました笑。
まぁ何かの「学び」や将来について考える「きっかけ」になってくれたら嬉しいですね。
続きを読むヘアカットにスムーズに行けるようになったと思うと感慨深い…
夏向けのさっぱりしたヘアスタイルにしたいですよね。
で、いつもの「美容院」を予約しました。
ウチの男性陣は私も含めて、4人お世話になっています(私、TWINS兄弟、末っ子くん)。
今では「髪伸びたから切りたい」と子どもから言ってくれることも増えましたが、幼児期2-3歳の頃は特に大変でした笑。
昔からの知り合いで事情を説明して、快く引き受けてくださった美容師さんに感謝しかないですね。
あるあるな「感覚過敏」という特性が幼児期には強く、一苦労した思い出があります
良くも悪くも「過集中」できるみたいで、今ではYoutubeとか見てるとずいぶんと楽みたいです。
触覚<視覚・聴覚に対して、感覚の重み付け(Sensory re-weighting)を優位にすると楽になるという理論なのかな笑。
勿論、「感覚過敏」の特性は少なからずあると思うのですが…
やっぱり大事なのは「行動の見通し」であり、「Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)するのか」が理解できることが重要のようです。
道具を触らせてもらったり、私がカットされている姿を見たり、何故かちょっとカットさせたもらったり??等々、創意工夫を凝らす感じです笑。
美容師さんと言う「個人」やその空間も含めた「環境」がセットじゃないとダメですし、「今から耳のとこだけバリカンするよ」とバリカンという道具やその音をちゃんと視・聴覚情報として「予期」させていないと、ビクッと急に体を反らせて逃げます笑。
とは言え、バリカンの音や耳/襟足周辺のハサミ操作などはまだまだ苦痛のようです。
そろそろ自宅近くの自転車で通えるような美容院なり理髪店に変わってもらっても良いのですが、「え?なんで、いやだ」と…。
まぁその辺りは今後の課題ですね。
続きを読む授業を聞く「姿勢」や「態度」の多様性を認めることもひとつ…②
前回の続きです↓↓
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くせが強めのTWINS弟さんの授業を聞く「姿勢」や「態度」について…
- 全体的な筋緊張の低さがあり、姿勢保持が難しく、「前もたれ」、「肘をついて姿勢が傾く」等の姿勢が多い。
- 周辺視遊びから指をひらひらさせて遊んだり、常にペンと消しゴムが戦っている等の手遊び/自己刺激/感覚遊びのような行動が多い。
- 上記により、作業開始までに時間が掛かりやすかったり、作業速度がゆっくりになりやすい(WISC-ⅣのPSIが高いのに、こーいうのは遅い…)。*不注意や作業課題の内容等の注意・環境による影響も強いのかな。
<低学年時から先生と共有していること>
- 姿勢の多様性を認めつつ、聞いているか/内容を理解しているかで判断する。
- 座席位置を前方にしてもらい、「指摘」として注目するのではなく、具体的な指示が出しやすい状況にする。
- 作業時間を確保する(時間のはじまり/おわりを明確にする)。
- 感覚遊びや自己刺激は、少しずつ小さい動作/遊びになるように方法を変えていく(良くも悪くもねりけし、ペン回し、筆箱の開閉等)。*やはり抑制するのは難しく、ある程度許容しつつ妥協案を一緒に考えるのがベターかと…。
「姿勢」に関しては、このような環境調整もあります↓↓
学校に提案はしましたが、却下でした笑。
近くの福祉用具レンタル会社から「お試し」で使用させて頂きましたが、なんか結局、自分の落ち着く身体の位置、姿勢にしないと逆に落ち着かないみたいで…。
まぁわかるような、わからないような…。とりあえず、聞くことができて、内容をそこそこ理解してたら良いんじゃない…という価値観に変わりました笑。
続きを読む授業を聞く「姿勢」や「態度」の多様性を認めることもひとつ…①
先日、「授業参観」にて現場実習でした笑。
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今回の授業参観に限ったことではないですが、ウチのTWINS兄弟はなかなか授業を聞く「姿勢」や「態度」のくせが強いです笑。
とりあえず、TWINS兄さん編…
<TWINS兄さんの特徴>
- ひたすらしゃべるし、先生の話の途中から「それ、○○!、知ってる、はいはいはい!」みたいなタイプで頭に浮かんだことや感じたことを全て独り言のようにしゃべっています笑。
- とにかく、作業/処理速度が速く、みんなを待ちきれず、すぐに終わってしゃべりだしたり、答えを言ってしまう(ケアレスミスは多いww)。
<低学年時から先生と共有していること>
- 「聞く」とき「しゃべる」ときの違いを明確にしてもらうこと(事前に伝えるまたはその都度説明してもらう)
- 「しゃべる」に関しては、ルールとして「質問はOK、他の意見があるときもOK、自分が授業で当てられている回数を指数で表して挙手する」等
- 基本的にしゃべりだしても先生もある程度「無関心」にする。良い内容の時のみ注目する等。
- 作業が終わっている時には+αの内容を考えてもらう(理由付け、他の回答、色塗り等)。
まぁ担任の先生にも協力してもらえることは、とてもありがたいですね。
続きを読むやっぱり「蝶々結び」はできた方が良い??
できて「損」はないけど、やらなくてもある程度の生活はできてしまう…。
Q:じゃあ、いつやるの??
A:気が向いたら…本人が必要と思ったら…。
我が家の「蝶々結び」ができる人…
- TWINS兄(〇:ひも靴も履ける)
- TWINS弟(△:できるが、靴はベルクロ。ひも靴めんどくさい。)
- 長女(×:お弁当の真結びはできる)
- 末っ子くん(×:興味なしww)
まぁ「蝶々結び」にこだわらず…
ロープとかの「とめ結び」やなわとびの「束ねてとめ結び」など生活に即したスキルが段階的に獲得していれば、「まぁいっか」と思うようにしています。
最近は、子どもが「釣り」したいと言っているので、その興味・関心を利用して「ルアーとラインを結ぶ」という視点からスキルの上達/獲得を目指しています。
かく言う私も、「キャンプやアウトドアで役立つロープの結び方」ということで練習してますけど、行く度に忘れてしまい、You tubeとか見てます笑。
続きを読む子どもの「学びの保障」をどのように考えるか…
これはOKなのか?
色々な課題もありそうだが…。あんなに「インクルーシブ教育」推してたのに…。
それよりも「ユニバーサルデザイン授業」という価値観や「視覚支援」/「物理的な環境の構造化」等の基本的な対応ができる人材や環境の確保が重要のような…。
「学びの保障」という観点からは、大事とも思えますが…。
続きを読む家庭と教育と福祉の連携「トライアングル」プロジェクトってありますけど…
文部科学省と厚生労働省では、「家庭と教育と福祉の連携『トライアングル』プロジェクト」を発足し、その結果…
学校教育法施行規則の一部を改正する省令が平成30年8月27日に公布され、同日施行されました。
久しぶりに「平成」の話です笑。
「連携」って難しいなぁといつも思います。
かっこいい名前の「プロジェクト」があったなら、もっとリアルタイムにアンテナを張っておくべきったと感じました。
まぁ概要をざっくりと…
出典:家庭と教育と福祉の連携「トライアングル」プロジェクト ~障害のある子と家族をもっと元気に~:文部科学省
「情報共有・連携強化」って推してますけど、お互いにまだまだって感じなのかなぁ…。
地域により様々であるとは思うのですが、医療・福祉の専門職でありつつ、当事者の保護者として考えてみても、個人的には上手く機能していない/活用できていないという印象が否めない…。
そのように、働きかけたら「あっ…はい、いいですよ」的な雰囲気はありますけど、主体的に「個別の教育支援計画を関係機関と情報共有しましょう」と言われたことはないなぁ笑。
*あくまで個人的な感想です。
しかしながら、このような文言/文書等を見た私にとって、もっと発信力を高めていかないと…と勝手に思っている使命感です笑。
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